大安寺 光仁会

南都七大寺の一つ「大安寺」。

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少し寒さが和らぎ、心地よい陽気に包まれた1月23日、
光仁天皇ゆかりの催事「光仁会」が行われました。

光仁会は別名「癌封じ笹酒祭り」とも言われている、奈良を代表する祭事の一つです。


光仁天皇は、62歳から73歳と高齢での即位をされており、
当時の寿命で考えみても、とても長寿なお方でした。

奈良時代、光仁天皇が皇位に就く前に"白壁王"と呼ばれていた若かりし頃、
大安寺の竹林で浄竹を切り、そこにお酒を注いで温めて飲んでおられたそうです。

中国の「林間酒をあたためる」という故事に因んでお酒を嗜んでおられたようですが、
このことが光仁天皇の健康の秘訣とされており、悪病難病を封じて、
健康に過ごせるようにとの思いを込めて、光仁会が催されるようになりました。

また、「続日本紀」の故事によると、
る光仁天皇の息子である桓武天皇が、父親の一周忌の法要を大安寺で行った日が
1月23日とされており、この日に合わせて光仁会が催されるようになりました。


当日は、早朝から光仁天皇御忌法要、続けて癌封じの祈祷が行われ、
光仁天皇ゆかりの笹酒の接待があります。

竹筒に入ったお酒は焚き火で温められ、
着物姿の女性から青竹の盃に注いでもらい、いただくことができます。

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境内の奥に位置する、いななき堂で特別祈祷を受けた方の竹盃は、
少し異なる形をしています。

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また、境内や参道には屋台が連なり、奈良の名物が販売されています。

その屋台の中の一つでは、「大安寺やきもち」が販売されています。

日本に饅頭の作り方を伝えた林浄因という方が大安寺に饅頭を奉納しており、
当時の味を、奈良町の和菓子屋さんが再興していました。

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また、境内には蝋梅の花が咲き、甘い香りが漂っていました。
冬の寒空の元で可憐に咲く花に、ふと春の訪れを感じます。

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また、大安寺にある「だるまみくじ」。
光仁会を祝うかのように境内の至るところに飾られていました。

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普段は落ち着いた境内ですが、毎年この日は、
寒さに負けずに健康を願う方々の熱気に包まれていました。